400デイズ おかしいのは『ミッション』じゃないよ・・・
前にもこんな感じの映画を見たことがある気がする。
最初からこんなこと書くのもアレだけど、見所がない。
個人的には話の流れというか、メリハリというかが下手くそで何を表現したかったのか全く理解できないで終わった印象。
パッケージの『このミッションは、どこかおかしい』という言葉があるが、おかしいのはミッションではなくこの映画そのものである。
勘違いしてはいけない!
あらすじ
宇宙飛行士を目指す4人が、長期間の宇宙滞在に耐えられるかを実験することに。
その実験は、宇宙船っぽく色々な設備が用意された地下室で400日という長い間、缶詰状態で過ごすというもの。
1日目、彼らはシャトル発射のシュミレーションを行い、多少のアクシデント?があったもののシュミレーションを成功させ、順調に進めていく。
ところが数日後、大きな音と揺れを感じる4人。
何があったか確認するために管制センターに連絡を取るものの責任者と通信が出来ない。
でもこの揺れや通信障害も何かのシュミレーションであり、試されていると考えた4人は実験をそのまま継続。
そして管制と連絡が取れないまま月日が経ったある日、地下室の入口をガンガン叩く音が聞こえる。
とりあえず無視をして迎えた夜、物音に気がついた1人が部屋を出ると、見たことのない男が侵入していた。
感想
この作品は90分、そしてあらすじで書いた内容がおよそ半分である。
とりあえず今まとめた内容の中で、この映画の約半分の中で必要な内容は2つ。
・地下に400日潜って実験する
・大きな音、揺れがあったこと
これだけである。
あとはこの実験に疲れた様子とか、ちょっとしたわだかまりとかがダラダラと流れるだけ。
実験中の内容では目に見える疲弊した様子とかが少なく、疲れているというのを幻覚が見えているということで表現しようとしたみたいだけど、見ている側はそれを共感など全くできないため、違和感を感じることのほうが大きい。
それと1日目のシャトル発射のシュミレーションの内容が酷い。
あんなアクシデントを回避できなきゃ宇宙飛行士できないのかね?
後半の内容
ここで少しネタバレになるけど、あらすじの最後に登場した侵入者。
彼はその後地下から出て行くのだが、彼の登場で地上が気になって4人は外の様子を見に行くことになり、ここからは外の世界の探索が始まる。
※侵入者は痩せこけていてちょっと衰弱というか、栄養不足っぽく見えたから。
外に出ると景色が一変していて、周りにあった草木は無く、周りは砂だらけ。
あてもなく歩き回り、ようやく見つけた集落?で聞き込みをするが、イマイチ要領を得ない。
そしてそこでは・・・みたいな感じで話が進むわけなんだけど。
全く盛り上がらない!
探索に出た時なんか何も考えずに1~2時間歩き回ったらしいけど、食料とか移動ルートの確認とか細かいけど基本的な準備は一切なし。
それで最後には地下室に戻れてしまう。誰かみたいに渡り鳥並みの方向感覚をもっているのかな?
基本行動や思考が大雑把で面白みに欠ける部分が多い。
結局この状態がどういう状況か全く見えてこないの原因で、伏線っぽいものがあってもそれを回収することがなく、「あぁ、こういうことか」といった部分もない。
見ていて面白く感じる要素が無いのだ。
最後も同様、説明がないから見ている側の想像にお任せしますスタイルで幕を閉じる。
見ていてスッキリするところがない以上、任されても困る。
最後まで放り投げっぱなしで楽しめるとは言えず、とっても雑な仕事を見せられている気分になる。
様々な伏線?を楽しむ方法
さっきも少し触れたけど、意味深なセリフやシーンが結構あったけど、それを説明する(理解できる)部分が無い。
ここまでくるとこの作品は粗を探して楽しむ映画と言ってしまっても問題ないとまで思える。
逆に一緒に見た人間と話が盛り上がるかもしれない。
こんな楽しみ方しか進められない映画、世の中にはいっぱいあるよね。
では、本日はこの辺で。しーゆー!