ドーン・オブ・ザ・デッド 群がるゾンビ、走りまくるゾンビ

この作品、一応リメイク作品。

元は1978年の『ゾンビ』という作品。

リメイクといっても内容は結構変わっているようなので、最初から別物として見たほうがいい。

 

監督さんが『28日後』という作品に影響を受けてゾンビが走って襲ってくる。

逃げ回るトラックを追いかけるゾンビの群れが印象的だった。

 

一応最後まで見ることをオススメする。

話が続くからね。

 

 

 

あらすじ

看護師のアナは、1時間程の勤務超過を終えて帰宅。

帰り際にも救急車がどんどん出動していく。

 

帰って旦那のルイスとイチャイチャして寝ていると、近所の子供ヴィヴィアンが部屋に入ってくる。

気がついたルイスが近寄るとヴィヴィアンがルイスに噛み付き血まみれ。

ヴィヴィアンはアナにも襲いかかるが部屋の外に追い出す。

救急車を呼ぼうとするも電話は繋がらず、今度はルイスがアナを襲う。

 

なんとか逃げて外に出ると、街は火の手が上がり、そこらじゅうで悲鳴が聞こえ、暴走した車が人を跳ねる。

 

アナは車に乗って逃げる。

カーラジオから聞こえる緊急放送、目の前の惨劇に呆然としていると、男に車を奪われそうになる。

必死の抵抗をして逃げ出すと、操作を誤って車は木に激突。

 

その後気が付くと、目の前に警官ケネシーが。

銃を突きつけられるも『ヤツら』でないとわかり、一緒に行動することに。

その後フランク、アンドレ、ルーダの3人と出会い、近くのショッピングモールを目指すことに。

 

そのショッピングモールの中には警備員3名が篭城していて、アナたちは歓迎されない。

とりあえず持っている武器を預けること等を条件に中に入れてもらい、その日を終える。

 

次の日、トラックに乗って逃げる生存者たちがショッピングモールの周辺を走り回るのを見つけ、彼らを救出。

その中にゾンビに襲われた人がいて、アナが看病するも死亡。

そのすぐ後に死んだはずの人間が起き出し、近くにいたアナに襲いかかる。

 

 

 

感想

最初にも書いたが、この作品はリメイクだがそれを期待してしまうと楽しさ半減らしい。

自分は元作品の『ゾンビ』を知らないので普通に楽しめたが、そこは注意したほうがいい。

 

あとはゾンビと言ったらジリジリと迫ってくる感じだが、この作品に登場するのは全速力で迫り来るゾンビだからちょっと迫力が違う。

ただ群がって襲って来るだけのゾンビに、スピードがつくだけでとんでもない脅威になるのがよくわかる。

 

 

ショッピングモール内での生活

やっとの思いで安全な場所にたどり着いた生存者たちは、ショッピングモールの中でそれぞれ好きなように生活する。

トラックで逃げてきた連中からの情報で、近くの軍の基地が壊滅し、救助の見込みがないことを知った彼らの現実逃避かもしれない。

 

屋上でゴルフをしたり、映画を見たり、おしゃれを楽しんだり。

その中で一番印象に残ったのは、ケネシーとアンディのチェス。

 

アンディはちょっと離れた建物で篭城して難を逃れた生存者で、ホワイトボードを使ってケネシーたちを会話をする。

この2人のチェスのシーンは、遠く離れた友達と電話したり、メールしたりしているような普通の日常のような穏やかな雰囲気だった。

 

 

個性的なキャラクター

登場するキャラクターは様々で、個性的。

結構な数の生存者がいるけど、その中で印象が強い3名を紹介。

 

警備員のCJはショッピングモールを自分たち以外に使わせることを拒み、自分たちが生き残るためには他人を見捨てるのも気にしないような人間。

でもいつの間にか最後は仲間のために行動する男に変身していて、印象がガラっと変わるけど。

登場したばっかの時は本当に嫌な奴だったのに、変わるもんだ。

 

お金持ちのスティーブは自分では何もしない、自分が助かればそれでいいという人間。

最後にはそのせいで仲間を危険に晒す、救いようのない人間だった。

こいつは最後まで嫌な奴。

 

途中で父親を亡くしたニコールはある一件で自己中心的な行動に出て仲間を危険に晒す。

自分から敵陣に突っ込んで逃げ場がないから助けろ、こんな事を言ってくるのだからタチが悪い。

あと、これは演出のせいで本人に問題はないが父親を亡くしたあとの立ち直りが早すぎる感じで違和感がある。

 

最後に余談。

アンディは基地が壊滅して救助が来ないことをケネシーから教えられるとこう答える。

「それがどうした?そんなに驚くことか?」

助けが来ないという絶望を受け入れるアンディ、それに救われたケネシーが印象深い。

 

 

 

では、本日はこの辺で。しーゆー!