ナイトミュージアム 人気作の原点は絵本
最新作『ナイトミュージアム3 エジプト王の秘密』がBR・DVDになって約半年。
実は今までシリーズ3作品1度も見たことがない。
まぁ、別段興味もなかったわけだけど。
でもなぜか急に嫁さんが観たいと言い出したので、順を追って観ることに。
知らなかったけど、原作は絵本だったんだね。
あらすじ
主人公であるラリーは、只今主人公とは思えないくらい酷い有様。
様々な仕事を転々とし、現在失業中。
そのせいで家賃を払えずに追い出されそうな状況。
愛する息子と会おうとしても、離婚して元妻の下にいるため好きな時に会えない。
その上元妻の新しい恋人に懐いてしまい、一緒に過ごしていた時間も否定される。
※今まで続けていたアイスホッケーの選手になる夢より、元妻の恋人がしている仕事のほうが面白そうだと言われる。
さらに、「夢を持て」というと「夢なんか見ないで仕事探しなよ」と言い返される始末。
このままではマズイと思い、彼は職を求めるも「こんな履歴書は見たことがない、あなたに紹介できる仕事はない」と言われてしまう。
どうしても仕事が欲しいと頼み込み、彼は博物館での仕事を紹介される。
紹介された博物館に向かい、担当のセシルに与えられた仕事は『博物館の夜間警備』だった。
詳細を聞かずにやってきたラリーは唖然とし、断ろうとするもセシルに「仕事が欲しいんだろ?どうするんだ?」と痛い所を突かれ、まずは働いてみるとこにする。
仕事が見つかったこと、追い出されずに済むことを元妻に連絡し、息子にも伝えてくれと電話し、初出勤。
引き継ぎをするために待っていたセシルが言ったことは「何も中に入れるな、そして出すな」。
どういうことか理解できないまま仕事を始めるラリー。
最初はふざけて館内アナウンスで遊んだりしているが、ついつい居眠りをしてしまう。
そして目が覚めると、おかしなことが。
誰もいない館内から物音がするし、なにより目の前にあった大きなティラノサウルスの化石が消えている。
セシルが驚かそうとしているのかと思い、館内を探すとティラノサウルスの化石が水を飲んでいる。
それだけではない。
動物の剥製、原始人や歴史上の人物の蝋人形が動き回っている。
わけのわからない状況のなか、なんとか1日を終えた彼は「こんなところで働けるわけがない」と言って博物館を後にする。
そこに息子と元妻の恋人が現れる。
「ここで働いてるんでしょ、案内してよ」と息子に言われるラリー。
後日しっかり案内することを約束したラリーは、博物館で働くことを決意。
博物館にある物の歴史を勉強し、対策を練って夜を迎える。
だいたい半分。
先程も書いたとおり、原作は絵本。
なのでどうしても子供向けな感じがする。
じゃあ子供が観たら楽しめるかといえば、どうしても前半は飽きてしまうと思う。
大人が仕事が欲しくて頑張っているところとか、子供にはわからないだろうし。
その辺はちょっともったないかな。
では逆に、大人にはオススメできないのかといえば、そんなことはないよ。
終盤のラリーは残反とは比べ物にならないくらい魅力的な男となり、父親となっている。
その経緯も少しだけど表現されている。
やるとなればしっかりとできる男なのだ。
全体的な雰囲気は、ホームアローンに近いと感じた。
ちょっと古い映画を例に出してもわからないかもしれないけど。
でもあのドタバタ感や、終盤の敵を撃退するところ、そしてなにより事件を乗り越えて主人公が一回り成長するストーリーはそっくり。
周りにいる人間(この映画では蝋人形?)の優しさを感じさせるところも同じである。
それに、家族の関係の修復もね。
まとめてみると似ているところがホントに多い。
あと、ラストにラリーが仕事の経歴を偽っていないという証拠も見せてくれる。
ああいった小ネタを最後に挟むのは結構好きだ。
最後に、最新作の『エジプト王の秘密』がルーズベルト役ロビン・ウィリアムズの遺作となってしまったのがとても残念。
今作でも優しく、そして厳しくラリーを導いてくれたルーズベルトを力強く演じていた。
声だけの出演だけど、『ミラクル・ニール!』に出ているようなので、こちらの作品も後日観てみたいと思う。
では本日はこの辺で、しーゆー!