マギー 選択する勇気

珍しく新作(1週間レンタルできるくらいの新作だけど)をレンタル。

 

この作品、色々と興味をそそられる部分がある。

まず、シュワちゃん初のゾンビ物であること。

そして、シュワちゃんが主演でいて派手なシーンがないこと。

この作品、ゾンビ物なのにゾンビと戦う内容でないのだ。

ここまで条件が揃うと、見ないわけにはいかない。

 

ホラーと分類されているが、これはドラマで間違いない。

ほんの少し、ゾンビの要素がある。

でも、人々の苦悩ばかりが映し出されるこの作品は、ホラーではない。

 

 

 

あらすじ

人間が徐々にゾンビへと変わっていく『腐歩病』が蔓延し、その治療法がまだ見つかっていない近未来。

 ウェイドは行方がわからなくなった娘マギーの行方を捜していたが、見つかったのは『腐歩病』の隔離施設。

 

症状はまだ軽かったマギーは、ウェイドと共に家に戻るが、彼女の症状は徐々に進行していく。

知り合いの医師からは、「進行が早いのであまり時間がない、決断の時は近い。」と告げられる。

 

いつまでも一緒にいようとするウェイド、娘の変化に戸惑いを隠せない妻のキャロライン(再婚相手)、感染者を隔離したい警官、そして変化していく自分に恐怖するマギー。

 

決断の時は、それぞれに迫っていた。

 

 

 

感想

この作品のゾンビ化はゆっくり進行する設定で、感染者の変化の兆候(食欲がなくなる、匂いに敏感になる等)となる症状があったり、自分の変化を実感する時間が見られるから、そこにドラマ性ができている。

クラスメイトと遊びに行ったり、感染者同士が話をしたりするシーンもあり、マギーや周りの人の感情が見て取れるシーンも多い。

静かにゆっくりと進んでいくストーリーに、ゾンビ物らしさを感じさせない変わった作品になっている。

 

数は少ないが、ゾンビに襲われて撃退するシーンがある。

それを見ると、ウェイドがマギーに同じことができるのか?ということを意識させるためにあるようなシーンに見えてしまう。

顔も知らない他人ならともかく、大切な娘に銃を向けるとか考えたくないと思うのが普通じゃないか。

 

自分は『戦う』ではなく『見守る』アーノルド・シュワルツェネッガーを見せてくれたことに満足している。

もう年齢も年齢だし、こんな感じもいいんじゃないかな。

 

 

身近な人間の変化

この作品、キャロラインが居るのと居ないのとでは面白さが大分違ってくる。

彼女は途中、荷物をまとめてマギーとウェイドを置いて出て行く。

確かに、再婚した人の連れ子だし、キャロラインは家に戻ったマギーとの接し方に少し距離を感じさせた。

感染者として見ていた部分が少し強かったのかもしれない。

 

ちょっとそれは薄情じゃないか?なんて思ったりもするかもしれない。

でも自分は彼女を責められなかった。

 

キャロラインと一緒にいたマギーが「食べ物の匂いがする」と言い出す。

下でウェイドが料理してると思い、下に向かうとキッチンには誰もいない。

 

マギーは症状が進んで嗅覚が敏感になり、人を食料として認識し始めたということだ。

これに気がつくと、もうキャロラインはマギーが怖くて仕方ない。

心の中は分からないが、本当にわが子のように思っていても恐怖が勝る気持ちがわからなくもない。

あのセリフは見ていた側でも、とても印象強かった。

 

 

ラストはちょっと物足りない

最後は当然、マギーがどうにかなって終わる。

そう、どうにかなったらエンドロールが始まる。

 

そのどうにかなった後、ウェイドは?キャロラインは?

メインは確かにマギーかもしれないけど、周りの人間のその後だって大事じゃない?

 

あれだけ悩みぬいたウェイドの結末だって気になるのに、そちらにはスポットライトが当たることはないのが残念。

 

去っていった妻、ギリギリまで待ってくれた旧知の警官、苦しんでいるのを知りながらそれでもそばに置いておきたいウェイド、隔離所に行きたくないけど周りに迷惑をかけているのを理解しているマギー。

それぞれの気持ちが分かってしまい、誰かのせいでもない状況。

そんな中での最後の決断。

その決断の結果をもう少し、色々な視点で映してほしかった。

 

 

 

では、本日はこの辺で。しーゆー!

 

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