読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

残穢 世の中には触れてはいけない、触れない方がいいことがある

この映画は、ある大学生が住む部屋で起こる怪談?の真相を突き止めていくっていう話。

ホラー映画なんだけど、過去に遡って事の真相に迫っていくストーリーになるため、ミステリーの要素が強い。

自分はその『徐々に明らかになる過去の穢れ』に引き込まれた。

とても面白かった。

 

ミステリー要素が強いためか、ホラー映画でよくあるいきなり幽霊がドン!って出てくるような描写は無い。無かったはず。

なので驚かされるような部分はほぼ無いから、びっくりしやすい人なんかも楽しめると思うので、興味があったら手に取ってみることをオススメする。

 

 

あらすじ

小説家の女性『私』。

彼女は読者から寄せられる心霊現象等の体験談をもとに短編小説を書いていた。

そんな中で、久保(大学生、仮名)から来たその手紙には、こんなことが書かれていた。

 

「自分の住む部屋の畳の部屋から、箒で畳を掃くような音が聞こえてくる」

 

と。

その後、再度久保から連絡をもらう。

 

「音がした時部屋を見たら着物の帯が見えた。そのせいで着物を着た女性が首をつりながら揺れているイメージが頭を離れない」

 

その話を聞いて『私』があることを思い出す。

過去に同じような話を聞いた覚えがあったのだ。

過去にもらった手紙を探すと、その手紙の差出人の住所は久保と同じマンション。

内容はというと

「畳の部屋に背を向けていると畳を擦る音がする。その部屋で子供が何もないところを見上げて『ブランコ』と言う。その後、子供は紐をぬいぐるみの首に巻き、ユラユラ揺らして『ブランコ』と言って遊びだした。」

というものだった。

 

久保が気になって自分で調べた結果、自室だけでなくマンション全体で自殺したとかいった事故物件は無いということがわかった。

しかし、マンションの住人に聞くと『人が居着かない部屋』や『入れ替わりのサイクルの早い部屋』があり、久保が住んでいる部屋も前の住人は2~3ヶ月で居なくなったという。

 

その前の住人が気になって転居先を尋ねると、その人は首を吊って自殺していた。

大家が言うには「周りの部屋に赤ん坊がいないか?」と尋ねられ、いないと答えたらとても安堵していたらしい。

 

この話を聴いてマンションが問題なのではなく、マンションの土地に原因があるのではないかと考えるようになり、この土地の過去を探り始める。

 

 

感想

最初にも書いたけど、だんだんと穢れの正体を突き止めていくストーリーがとても面白かった。

多分幽霊が出てきて登場人物を祟り殺していくだけの話なら「なんだこんなもんか」で終わっていただろう。

 

『私』と久保の2人と一緒になって見ている側(少なくとも自分と嫁さんは)が謎を解いていく感じがとても楽しかった。

しかも探していくとまるで関係ないような話まで繋がってくる、この話の流れはすごい。

近いうちに原作の方も読みたい。

 

この映画は色々と『リング』に似ている。

どういうことかはネタバレになるので気になったら自分のめで確かめてもらいたい。

個人的にはリングよりも残穢のほうが好きだ。

 

それから、『私』を演じた竹内結子さんの表情がすごく好きだった。

パッケージとかでは普段の美人さんの顔なんだけど、作中の表情はちょっと疲れた感じというか気が抜けた感じというか。

あの表情はすごく色っぽい。

実年齢よりも結構上に見える演技で、あまり年上の女性に興味ないんだけど年上の女性の魅力っていうのもこの作品で発見できた。

あの竹内さんを見るだけでも価値があると大声で言いたい!そういった方面の人に。

 

 

この映画の怖さ

元々ホラー映画で怖いと思うことが無いので、ホラー要素でビクビクしたいとか思ってなかったから、そっちは期待していなかった。

でもこの作品は、お化けが出て驚かすではなくて何かがいるかもしれないという雰囲気で恐怖心を煽っている所があり、その辺が好きだ。

そういったシーンの中で、自分が好きなのはコレ。

 

『私』の家で協力者と話をしていると、センサー式のライトがいきなり点灯する。

いきなりライトが付いて驚く協力者に「人の動きに反応して点くんだよ」と『私』旦那が説明する。

それ聞いて協力者はこう言う。

「でも、今誰も通りませんでしたよね?ここに3人ともいるし」

3人のしばしの沈黙のあと、「故障かな?」と旦那。

 

この3人の沈黙からこの場の不気味さがバンバン伝わってくる。

そりゃ祟りだなんだの話をしてる時だもん、そりゃ嫌だ。

 

あとは『建物ではなく土地に原因がある』、この発想は人によってはかなり気になってしまうだろう。

 

普通に生活したら、自分の住んでる場所の歴史なんか知らないだろう。

気にもしないで生活していたところに

「もしかしたら過去に〇〇なことがあったかもしれないよ!」

なんてこの映画が言い出したわけだ、そんなのいい気がしない人も多いハズ。

これはとても面白い恐怖心の煽り方だ。

 

ちなみに自分と嫁はそんなこと気にもしなかったけど。

どこに行っても何かしらあるだろうし。

気にしだしたらどこにも住めないよ。

 

 

 

では、本日はこの辺で。しーゆー!