ヴィジット もう止めよう、こんなのを『予想外の結末』なんて紹介するのを
今回は完全にネタバレが含まれる。
正直、面白くないしこの内容でホラーというのも正直納得しない。
その理由はネタバレするときに。
この映画の一番の魅力は「3つの約束」の3つ目『夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと』。
つまり、夜になると何か良くないことが起きる、そういった解釈で問題ない。
そして公式ページの紹介でもこんな感じの内容がある。(適当にまとめたので書き方は違うよ)
夜9時半を過ぎ、異様な気配で目が覚めた2人は、部屋の外から聞こえる物音に恐怖を覚える。
そして、絶対に開けてはいけないといわれたドアを開けてしまう。
そこで目にしたものとは?
これを見れば、ドアを開けてしまったことでストーリーが発展していくように見える。
でも実際はそんなことはない。
敢えて言うと、ドアを開けようが開けまいがまず間違いなく行き着くところは同じである。
この作品を評価している人もいるようだが、自分はオススメしない!
ホント、別の映画見たほうがいいと思う。
シャイニングとか、RECとか。
あらすじ
ベッカ(姉)とタイラー(弟)は、母親が駆け落ちして疎遠になった祖父母の元へ1週間遊びに行くことになる。
その間、母親は恋人と豪華客船のクルーズへ。
この1週間をカメラに収めてドキュメンタリー映画にしようとするベッカ。
母とのインタビューや移動中の様子も撮影しながら話が進む。
目的の駅に着き、初めて会う祖父母の人柄を見て安心する2人。
多少ギクシャクしながらも迎えた夜、祖父にこう言われる。
「私たちも年寄りだ、2人も9時半には寝てくれ。」
いつもより早い就寝に多少の抵抗があるものの、仕方なく寝る2人。
でもベッカはお腹がすいてしまい、クッキーをつまみ食いしに部屋を出る。
すると、廊下で嘔吐する祖母を発見、その様子に恐怖を覚えて部屋に逃げ帰る。
翌朝、祖父に尋ねるとお腹の風邪だった、もう治ったから安心しろと言われる。
しかしその言葉とは裏腹に、ベッカ達はこの老夫婦の異常な行動を次々と目撃する。
祖父の行動には恐怖を感じる?
この先様々な不審な行動を見せる2人。
これをボケ老人の行動としてみればこの映画は成り立たないわけだけど、祖父の行動はどっちかというとボケ老人に見える。
つまりホラー的な怖さはない。
祖父の行動の一部を紹介。
祖父はどうやら失禁症?らしく、オムツをしているが、その漏らしたオムツを小屋に溜め込んでいる。
予定もないのに仮装パーティーに出席しようとして、今日じゃないという勘違い?を繰り返す。
これらにホラー要素、感じる?っていうのが正直な感想。
そして祖父。
こちらは異常な感じがする。
昼間でも多少おかしい雰囲気を出しているが、基本は約束の9時半以降。
ベッカ達が寝てからがメイン。
祖母の行動の一部。
全裸で廊下の壁を引っ掻く。
廊下を走り回ったり、四つん這いで動き回ったりする。
隠しておいたカメラを発見し、それに怒ったのか包丁を持ってベッカ達の寝室の前に。(鍵をかけられていて中には入れず未遂)
ね、祖母のほうが怖い。
そして2人はボランティアで病院のカウンセリングをしているらしいけど、それを無断で休んだり、訪ねてきた人と口論?したり。
一応、この老夫婦にベッカ達以外も違和感を感じている様子。
でもこれも不信感は感じるけど恐怖心が出てくることはない気がする。
オチが酷い!
ここからはネタバレ。
知りたくない人はこの先を見ないように。
この映画の老夫婦は
ベッカ達の祖父母ではない。
じゃあ誰だよ!って話だけど
ボランティアをしていた病院の精神病患者だ。
つまり
精神病患者だから行動がおかしくて当たり前だ!
監督さんはこう言いたかったらしい。
馬鹿馬鹿しい。
実に馬鹿馬鹿しい。
だってそうでしょ。
おかしい行動をして当たり前なヤツが出てくる、それって恐怖か?
こんなことした理由が精神病患者だからです、それって恐怖か?
言っちゃなんだがレベル低いだろ。
自分達の祖父母が狂って襲ってくるなら『家族』という関係性から生じる恐怖感とか気持ち悪さとか出てくるのに
犯人は『赤の他人』でした!
ってしたら先ほどの恐怖感やらは全部なくなる。
何がしたくてこの映画作ったのか理解に苦しむ。
こんなので
あの老夫婦、精神病患者だったのか!怖すぎ!!!
とか言いだす人は逆にどんな映画見ても楽しめるだろう。
なんでこの映画を評価する人がいるのか不思議でしょうがない、そしてその感覚が羨ましい。
あ、ちなみに、本当の祖父母は入るなと言いわれた地下室で死んでいる。
口論した訪問者も殺されて吊るし首。
バレて口封じだね、偽祖父はまだ多少の判断力残ってたから。
では本日はこの辺で。しーゆー!