IT それが見えたら終わり あらすじ・感想(ちょっとネタバレ) 続編が9月に公開、その前に観ておこう
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元々はベストセラー小説で、1990年のテレビ映画にもなった本作を映画化。
公開当時はファンの多いアメリカはもちろん、日本でもじわじわと話題になって公開1か月程で全国ランキング1位になった。
自分は昔の方も見たことがなかったので、この話題の映画を見るのを楽しみにしていた。
この人気は本物で、今年の9月に続編の公開が決まっている。
すでに撮影も終わっているとか。
そんな続編を楽しむ前に、本作を観るべきだろう。
正直、人気があるって書いたが自分はあまり面白くなかった。
全部が、じゃないよ。
でも個人的には続編見るのはどうしようか…って感想だった。
予告
映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』予告編【HD】2017年11月3日(祝・金)公開
あらすじ
となる田舎町で、雨の日にジョージーは兄のビルに紙で船を作ってもらい、それを道路に溜まった雨水に浮かべて追いかけて遊んでいた。
しかし、船は側溝の中に流されていしまう。
兄に怒られると焦るジョージーは側溝の中を覗くと、中からピエロの姿をした「ペニー・ワイズ」が現れる。
ペニー・ワイズは船をもっていて、ジョージーは恐る恐る船を受け取ろうと手を伸ばすとペニーワイズはジョージーの右手を食いちぎる。
逃げようとするジョージーを体ごと側溝に引きずり込み、周りにはジョージーの血の跡が残し消える。
そして8か月後、夏休みが始まったビルは仲間たちとジョージーを探そうとするが、彼らの前にもペニー・ワイズが姿を現し、次々と襲い掛かる。
これって、ホラー映画?
予告を観たイメージはホラー映画。
でも実際は『スタンド・バイ・ミー』を思い出してしまうようなストーリーが展開していく。
まず、ビル達の周りの人間たちに問題がある。
ビルの父親はジョージーを探そうとするビルを疎ましく思う。
ビル達に絡んでくる不良のヘンリーは父親に抑えつけられる。
(地面にとはいえ息子に向かって引き金を引くとんでもない男である)
ヘンリーが仲間と共にベンを押さえつけているとき、近くを車で通りかかった大人は助けを乞うベンを無視して通りすぐてしまう。
子供たちを助けるハズの大人たちが子供に見向きもしない。
その結果、弟が消えたことを受け入れられないビル、転校してきて友達のいないベン、学校では悪い噂を吹聴されて父親にも暴行を受けるベバリーなどそれぞれに問題を抱えている。
彼らは今回の事件?を通して繋がり、助け合い成長していく。
『スタンド・バイ・ミー』みたいって言ったのは怪物?退治ではなくビル達の成長物語がメイン、個人的にはそんな気がした。
ただ最後の方で、ビルがペニー・ワイズのもとに向かおうとするとベバリー以外は嫌がったのに、ベバリーが行方不明になった時にペニー・ワイズのもとに向かおうとするとみんなが駆け付ける。
一応違いが分かるけど、この辺の違いはちょっと薄情っぽくて笑えた。
ペニー・ワイズって怖いんだよね?
続編があるため仕方ないが、ペニー・ワイズの正体についてはわからないまま。
自分はこういうのがはっきりしているのが好きなので、単純に昔からいる何かで終わったのがちょっと残念。
とりあえず彼は捕食?対象の恐怖を欲しているということ。
だからビル達を怖がらせ、それから食べるらしい。
そうすると、ジョージーを食べるのが早すぎた気もするけども。
腕を食いちぎらすに引きずり込むとかでよかった気がする。
あと、恐怖を食らうっていう設定のためだとは思うけど、襲い方が怖くない。
もうすで噛みついているのに途中で離れていくシーンや、わざわざ追いつめたのにわざと逃がす(ように見える)シーンとかがあり、
なんで手加減してるの?やる気ないの?
と思うことが何度かあった。
途中退場した不良仲間の1人はすぐに襲われたのに、主人公クラスの子供たちはお化け屋敷の中で追いかけまわされているだけといった印象を受ける。
仮にもホラー映画なんだから、そういったところはしっかり力を入れてほしい。
ペニー・ワイズって怪物だよね?
最後にビル達がペニー・ワイズに立ち向かうとき、彼らがとった行動は
鉄パイプで殴る
である。
しかもそれでダメージを受ける。
まぁ、一応ペニー・ワイズへの対応策を見つけているから勝てるわけだけども、ペニー・ワイズを囲んで殴りつけているシーンは彼が怪物に見えなかったし、ホラーではなかった。
わざわざ自分の住処に誘導してきたのに、ビルの心の傷を癒す(心の整理をつける)ようなことをしてしまうし、ペニー・ワイズがなんのために存在するのかが怪しくなってくるラストも正直好きではない。
色々否定的なことを書いたけど、最初に観た予告映像先入観を持ってしまったこともこの作品を楽しめなかった要因だとは思っている。
それでも、この作品は中途半端だと思う。
ホラーと成長物語、この2つを別々にしてほしかった。
ストーリーの進行が原作とは異なる部分もあるらしいので、続編でうまくまとてくれたらこの作品の印象も変わるかもしれない。
そう思いながらも、続編を見るのは1週間レンタルができるようになってからでいい。