孤独のグルメ 深夜に見るとお腹がすくドラマ
現在Season7まで放送された長寿ドラマになった『孤独のグルメ』。
更に日本だけでなく海外でも放送され、中国とかではこのドラマの聖地巡礼のガイドブックも出版されているという人気ぶり。
個人的には大好きで、放送されたものはすべて録画して何度も見ている。
もちろん嫁も大好き。
どこがおもしろいのかと聞かれるとちょっと困る。
これがすごく面白いって言えるところはないから。
じゃあなんで好きなのか、何を楽しんでいるのか。
その辺を紹介していこうと思う。
あらすじ(どんな感じか)
主人公の井之頭五郎が、仕事で訪れた街で食べたいお店(飲食店)で食事をする。
そのお店の佇まいや、お店の雰囲気、あるいはその日の気分でお店を選び、食べたいものを好きなだけ頼んで好きなように食べる。
食事の時間をだれにも邪魔されないで自由に過ごす(食べる)おっさんの至福の時間を見られるドラマである。
ちなみに、ドラマで使われたお店は実際に経営されているお店なので、食べに行くことが可能。
とあるお店では五郎が食べた料理をまとめて注文できる五郎セットが存在する。
聖地巡礼のお客さんに一々説明するのが面倒だったんだとか。
番組の最後には原作者の久住さん(おっさん)が出てきて、放送で使われたお店で酒を飲む食レポ?をするコーナーもある。この人も面白い。
それって、面白い?
先ほども書いたように個人的には面白い、大好きである。
でもなんというか、両極端の評価になると思う。
実際、面白くないという人の話も聞いたことがある。
理由は料理に対するコメントが下手とか、おっさんが食ってるだけだからとか。
自分は逆にそれがいいと思って見ている。
主人公(おっさん)が食べながら個性的な感想のモノローグが入ってくる。
「うおぉぉん、俺はまるで人間火力発電所だ」とか、「うん、うまい肉だ。いかにも肉って肉だ」という、美味しさを表現できていないセリフ。
自分はこういった感想が面白いと思うが、そうでない人がいる。
五郎を演じる松重さんの食べているときの表情。
自分は「ホントにおいしそうに食べている」と思うし、その食べ方が好きだ。
でもそれを嫌がる人がいる。
もし気になっているならば、1話見てもらうといい。
この独特なドラマは、見ているうちにクセになっているか、最初で嫌いになるかどちらかだと思う。
でも、見るなら新しいほうのSeason6とか7を見ることをお勧めする。
Season1の頃は原作にはないドラマ性(昔の恋人の話とか)を盛り込んでいるためメインの食事の部分が少し短めになっている。
あと、五郎がおとなしめでちょっと寂しい。
松重さんの感想は「誰が観るの?」
主人公を演じる松重さんは、Season6の制作発表会でこんなことを言ってました。
最初にこの仕事の話をもらった時に「誰が観るの?」と疑問に思った。
おっさんが淡々と飯を食い、モノローグが入る。視聴者さんは面白いのかわからなかった。今でもよくわからないところがある。
演じている本人もこんな感じなんだし、やっぱりこのドラマの魅力、面白さを口で説明するのは難しいんだと思う。
でも評判がいいことを松重さんも理解しているようで、地方で声をかけられたり、中国語で話しかけられたりすることが増えてきて、台湾ロケを行った際も結構な反応があったとか。
こんな話を聞くとやっぱりこのドラマには人を引き付ける魅力があるのは間違いないと感じてしまう。
聖地巡礼とまではいかなくとも、いずれは行きたいというお店はいくつかある。
知らない町(国)のおいしそうな料理を見られるのもこのドラマの魅力だ。
Season1~7までやっている子は全然変わっていないから、マンネリ化がとか言われてる(松重さんも言っている)けど、長く長く続いてほしいドラマある。
Season8、期待してます。