スタンド・バイ・ミー いつか俺たちのことを書けばいい

例によって嫁さんが見たことないというのでレンタル。

1986年公開のこの映画、今ではドラえもんの映画と勘違いされてしまうかもしれない。

 

自分が初めて見たのは高校生の時。

当時担任の英語教師が、授業の最後に少しずつ見せてくれた。

あの時見せてくれた担任にはとても感謝している。

 

ちょっと観る人を選ぶような映画だけど、この映画は『少年たちの友情・成長物語』であることを認識してもらい、見るかどうかを判断してほしい。

 

 

あらすじ

ある日、「行方不明になった少年の死体を見つけた」という兄の話を盗み聞きしたバーンは、それを仲のいいゴーディ・クリス・テディに話す。

彼らは死体を見つけたら有名になれる、TVに出られると考えて死体を探す旅に出ることに。

 

バーンの話を元に、目的地へ向かうために線路を歩いて移動する4人。

列車に追いかけられたり、水をもらうために忍び込んだ家?で犬に追い掛け回されたり、野宿して夜中まで話したり。

 

彼らは長い道のりを経て何を得るのか?

 

 

感想

あらすじが手抜きに見えてしまうけど、この映画は8割が旅となっている。

その道中で各々の家庭の事情やコンプレックスの話題、少年ながらの心の葛藤が出てくるが、この4人は誰かが馬鹿をしても助けて、落ち込んだ時は慰める。

『子供だから出来る友達の付き合い方』が表現されていて、子供の頃を懐かしく思える。

ただし、これは女性では体験できないかもしれない。

男の子の友情だから。

多分、女の子はこんな死体探しの旅なんかしないハズだから。

 

それと、この少年グループに対して少年たちの兄貴グループがあって、そいつらが本当にどうしようもない連中だった。

 

車で走りながらバットで郵便ポストを壊して回ったり、カミソリで刺青彫ったり。

高校生の頃見ても何も思わなかったのかそんなシーンすっかり忘れていたが、今見ると「くだらないことやってるな」と思ってしまう。

そういうのも若さなのかもしれない。

 

 

少年たちの変化

ちょっとネタバレだけど、彼らは無事死体を見つける。

しかし大事なのは、『そこまで来た道中』と『帰り道』。

 

目的までの道のりで彼らは心無い言葉や仲間の悩みをぶつけられる。

「有名になりたい」そんな目的だった彼らは、死体を見つけるまでにどんな変化があったのか。

 

そして目的を遂げて、『死』に直面して何を思ったか。

残念ながら『死』に対しての明確な表現はされていない。

でも帰り道の彼らの様子を見て、最初とは明らかに違う雰囲気を感じ取れるはず。

 

 

クリス役のリバー・フェニックス

彼はハリウッドで最も将来を有望されていた人物だった。

しかし彼は23歳という若さで亡くなっている。

 

映画の最後、クリスが去っていくシーンで彼の姿が消えるのだが、それが意味深なシーンとなっていると言われているらしい。

 

彼の家庭環境(給食費云々の話の真相)を嘆くシーンが一番印象的だが、テディを助けて喧嘩するところとか、ゴーディと将来の話をするときとかの演技もすごい。

彼の主演している映画はまだあるので、今度また改めて見てみた。

 

 

 

では、本日はこの辺で。しーゆー!