ショーン・オブ・ザ・デッド こんな主人公、いてもいいよね?
これは2004年公開のイギリスのゾンビ映画。
「〇〇〇・オブ・ザ・デッド」っていうタイトルはよくあるけど、この「ショーン」は主人公の名前。
申し訳程度に人体バラバラとか串刺しのシーンがあり、ゾンビ物なのでホラー映画として分類されているが、コメディ映画として見ても問題ない。
それくらい登場人物がホラー映画だと思えない思考回路を持っている。
この作品、前に紹介した『ドーン・オブ・ザ・デッド』と同じくジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』をもとにしている。
まぁ、この作品はパロディ作品になるんだけど。
あらすじ
主人公ショーンは、行きつけの店「ウィンチェスター・パブ」で恋人のリズから別れ話を持ちかけられる。
ショーンは別れたくない一心でリズを説得、今まで1度もしていない2人きりのデートと素敵なディナーを約束する。
しかしショーンはルームメイトのピートとのケンカ、職場の後輩に舐められる、義父フィリップのお説教等々に追いやられてその約束を果たすことができず、リズに振られてしまう。
(ほとんど自分のせいだけどね)
ショーンは友人エドとウィンチェスター・パブで飲み明かし、一夜明けると庭に不審者が。
その不審者はゾンビで、近づくと襲い掛かってくる。
色々試すも結局撃退できない2人は、家に篭城する。
でもショーンは母親が気になって連絡を取るとフィリップが襲われたことを知る。
この時、ショーンは母親を助け、一緒にリズも助けて自分の株をあげようと考える。
感想
コメディとして見て問題ないと言ったが、この作品はゾンビ物。
串刺しになったゾンビの行動や大量に押し寄せるゾンビの群れにはしっかりと力を入れていて、そのあたりはホラー映画のワンシーンになっている。
でもそんなシーンは少なく、クイーンの曲に合わせてショーンたちがゾンビを棒で叩いたり、ゾンビの群れの中で平然と携帯を取り出して話しだしたり。
ショーンたちは真面目に行動しているのかもしれないけど、普通のゾンビ映画ではまずありえないシーンばかり。
元となる作品『ゾンビ』を知らなくても十分楽しめる作品となっているので、気軽に見てみるといい。
ゾンビとか苦手って人も、半分以上がギャグなので見ていられるんじゃないかな。
まぁ、そのお笑い要素もくだらないとか思っちゃうようじゃダメだけど。
ホラーとしての魅力
さっきの少し触れたが、ホラーとしての要素もしっかり用意してある。
フィリップとの死に際の和解や、ゾンビ化していく仲間との別れ等。
仲間との別れは、ゾンビになる前に殺すべきとか、俺をおいて逃げろとか。
まぁ、王道に近いストーリー展開だけど、しっかりゾンビ物の映画なんだと思わせてくれる。
これらの要素はほとんど後半にあるため、今回はしっかり紹介しない。
ネタバレにならないようにね。
気になった人はぜひ見てみてほしい。
では、本日はこの辺で。しーゆー!