ルーシー 実はスーパーガールになる映画ではなかった?
簡単に言えば厄介事に巻き込まれた可哀想なお姉さんの話。
その厄介事に巻き込まれたことで人間の脳をフル活用できるようになり、様々な能力に覚醒していく、そんな物語。
自分は予告でこんな印象を受け、なんか面白そうだと思って見た。
覚醒した主人公が自分の身を守るために敵と戦い、その流れで未知の能力を使えるようになって・・・そんな感じのものを想像した。
そう、してしまった。それが間違い。
実際はちょっと違っている。だから自分の想像と合わないため、コレジャナイ感が強かった。
さらに個人的にはラストの物語の方向性にもコレジャナイ感もかなり強い。
今回はネタバレしないので、最後が気になる人は試しに見てみてほしい。
時間も90分程度だし、旧作だからレンタル料も安く済むし。
あらすじ
主人公のルーシーは1週間ほど前に出会ったリチャードにある頼みごとをされる。
それは中身を教えられないアタッシュケースを会ったこともない『チャン』という人物に届けるというもの。
こんな怪しい事に首を突っ込みたくないルーシーは頑なに拒否するが、リチャードはルーシーとアタッシュケースを手錠でつないでしまい、仕方なくジャンがいるビル(ホテル?)の受付にお願いし、面会を求める。
すると強面の男たちが現れ、外で見ていたリチャードは銃殺、ルーシーは奥に連れて行かれる。
男たちはルーシーを連れてある部屋に。
そこには面会を希望したチャンがいたが、彼はマフィアのボス。
ケースの中身を確認し、それがお目当てのもの(新種の麻薬)だと確認すると、ルーシーにある仕事を依頼する。
そう、当然運び屋の依頼である。
気絶させられたルーシーは腹の中に麻薬を1袋入れ込み、強制的に運び屋をすることに。
説明を受け、案内された場所は別の監禁部屋。
チンピラが体を触ってくるので抵抗するとお腹に強烈な蹴りが飛んできて、ルーシーは気絶する。
この時、お腹の中の袋が破れて薬が漏れてしまうが、それがルーシーの体に影響を与えて、目が覚めると彼女は超人的な力を手にする。
感想
正直な話、昔こんな感じの映画あった気がする。
その映画はただ頭が良くなるだけで、超人的な力が出てくるわけではなかったけど。
ちょっと曖昧だけど、覚醒するきっかけも薬が絡んでいた気がする。
誰かわかる人いないかな?
人間は脳みその10%しか使っていないらしい。
ルーシーは薬が漏れたあとに目覚めた時点で脳みそが20%、病院へ着いた頃には30%覚醒する。
こんな感じでどんどん覚醒していくルーシーがX-MENのミュータントのような能力を使えるようになるのを楽しむのがこの映画のメインになる。(と思っている)
要は人間が進化したらどうなるか、人間の秘めたる力は何か、こんな感じの内容を表現したかったのかな。
最初に書いたように、敵と戦う部分は意外と少ないため、自分の想像と合わなかったのもあって物足りなさを感じてしまったが、これは自分の先入観のせい。
人間の本当の能力を見てみたいって人は見てみるといい。
当然想像の域を出ないけど。
そういえばあのマフィアのボス、すごく怖い。
運び屋をやらせる前の返り血を浴びた顔とかホント怖い。
あのボスを演じたのはチェ・ミンシク。
彼の出演作を見た記憶がないので、今度探してみたいと思う。
ルーシーの到達点
この辺はネタバレになるからあまり深くは触れないつもりだけど、結局彼女はあらゆるもの、ことを理解、操作することができるようになる。
それは自分の体だけでなく、物や人間に電波、最終的には時間や空間まで操作できるようになる。
ここまで来ると、生命や宇宙の起源まで行き着くことが可能となる。
ここまでいくとそれは神様といって間違いない。
そして一番最後にルーシーに起きた変化は、もう人間ではないと言っているように思えて仕方ない。
個人的にルーシーは人間として進化していくと思っていたので、この辺の流れが想像と違った。
でも先入観がなかったとしても、自分はこの終わり方に違和感を覚える気がする。
だって人間だった女性が時間や空間まで操れるようになる。
スケールでかすぎて最後に攻めて来るマフィアのボスとかどうでもよくなってしまう。
一番盛り上がってくるはずの部分なのにね。
ちょっと余談
この映画、所々で他の映画を意識したシーンがある。
どこがどんな感じかは言わないので、見て探してみるのもいいのでは?
では、本日はこの辺で。しーゆー!