ゼロ・グラビティ この邦題付けた人間のセンスの無さに驚き!
つい先日TVで放送されていたのを見て、そういえば書いてないなぁと思い出した。
個人的には期待しすぎたのか、少々物足りない感じがした。
でも横で見ていた嫁さんはとても楽しめた様子。
自分もつまらなかったわけではない。
すごいと思う部分はたくさんあったし、見てない人にはオススメできる。
時間が90分程度なので見やすいハズ。
あらすじ
医療技師ライアン博士は、今回初めて宇宙に出た。
マットと共に人工衛星の故障を調査していると、彼らの作業している空間に大量の『宇宙ゴミ』が飛来してくるという連絡を受ける。
作業の中断が遅れた結果、2人は宇宙ゴミのシャトル衝突の衝撃で宇宙空間に投げ出される。
ライアンはパニックを起こし、どんどん飛ばされていくもマットの指示で自分の位置を把握、マットに救出してもらう。
2人が離れないようにロープで固定し、まずは自分たちの乗っていたシャトルへ移動、その間に宇宙空間を漂う仲間を回収。
シャトルはボロボロ、乗組員は全員死亡。
シャトルが使えない以上、近くにある宇宙ステーションへ。
この時、ライアンの酸素はあとわずか。
そして宇宙ゴミは90分後に地球を一周して再度ライアンたちのもとに飛来してくる。
それまでに地球に戻らないと危険である。
早く移動したいがマットのジェットパックの燃料もあとわずか。
最後の最後に燃料を使い切って宇宙ステーションに接近する。
だがスピードが早すぎて宇宙ステーションに捕まることができない。
何度もぶつかりながら、ライアンは宇宙船ソユースの破損で飛び出したパラシュートのロープに足が引っかかる。
そしてマットのロープを掴むライアン。
しかしマットの飛ばされる力が強いため、ロープがだんだんと解けていく。
これを見てマットはロープを離し、宇宙空間へ投げ出される。
酸素がなくなって目眩を起こし始めたライアンはうまく動くことができなかったが、なんとか宇宙ステーションの中へ。
だが、マットが通信に反応することはなく、生存者はライアン1人となる。
これで半分位。
個人的にはマットにもう少し登場していてほしかった。
やっぱり宇宙空間の表現がすごい
ライアンが宇宙ステーションに入ってから宇宙服を脱ぐシーンや、移動するシーンはホントにすごい。
撮影方法とか知らないけど、あれをワイヤーで表現したなら演じる側も操作する側も大変だったと思う。
あとは飛ばされた時のぐるぐる回っているところとかマットに引っ張ってもらうところとかがライアン本人の視点で撮影されているが、これも宇宙空間では自分の体制すら制御できないという部分を強く感じた。
仲間からただ引き離されていくだけ、本当にああなったら絶望する。
あとはステーション内で浮かんでいるものとかの動きも「宇宙だとあんな感じかなぁ」って思えた。
この映画だけでちょっとした宇宙空間を体験した気分になれるかもしれない。
それから、映像が綺麗なのもいい。
きれいな地球を
邦題の違和感
ちょっとネタバレだけど、最後は無事帰還する。
ライアンが最後に歩き出した時にタイトルが表示されるのだがそこには
GRAVITY
の文字。
そう、原題はGRAVITY。
『重力』なのだ。
これは見た人間あらばわかると思うが、最後にライアンは大地に立つこと、大地や重力という存在を体感し、その存在の大きさを思い知る。
それは見ているこちらも同じ。
そこにこのタイトル。
ここに監督やスタッフの表現したかったものが詰め込まれている。
でもなぜか日本では
『無重力』になってしまった。
この邦題をつけた人間は映画を見ていないんだろうか。
こんなに強いメッセージが込められているのに、それを真逆のものに変えている。
正直、どうかしている。
では、本日はこの辺で。しーゆー!