シャイニング あの顔が有名だけど、それ以外も色々有名。中身だってすごい!

今回この作品を紹介するのは、例のごとくウチの嫁さんが見たことがなかったから。

あのパッケージが怖かったらしい。

 

ネタに使われたりするけど、確かにいい顔をしている。

聞いた話ではあの顔を撮るのにテイク100とかになったとか。

ちょっと正確な数字を忘れたけど、最高で130程のテイク数にいったシーンもあったとか言うからすごい。

 

公開は1980年、自分が生まれる前の作品だけど、自分はちょっとしたきっかけがあり、高校生の頃に初めてしっかり見た。

その辺の話は後でするにして、まずはあらすじでも。

 

 

 

あらすじ

コロラド州の山奥にあるオーバールックホテル。

長い歴史のあるこのホテルは雪の季節は大雪で道路が封鎖されてしまうため、冬の間は閉鎖される。

だがそのままにすれば建物が傷んでしまうため、放置するわけにもいかない。

 

そのため、毎年住み込みの管理人を雇っていた。

その管理人の職を求めて、オーナーのもとに現れたジャック。

 

彼は小説家で、「静かなホテルの中の方が仕事に集中できて、素晴らしい環境だ」とオーナーに話します。

彼の様子を見て雇うことにしたオーナーは、最後に忠告をする。

それは以前実際に起きた話。

以前雇った真面目に働く男が、ホテルに篭っている間に精神を病んで自分の家族(奥さん、娘2人)を斧で殺害し自殺したこと。

孤独に耐えることがとても厳しいことだと。

 

しかしジャックはこの話を聞いても気にしない。

自分はそんなことしない、そう言って雇ってもらう。

 

そしてジャックたちがホテル生活を始める日。

彼らはオーナーたちに仕事の引き継ぎを始める。

ジャックはオーナーと、奥さんのウェンディと息子のダニーは厨房担当のハロランと話をする。

 

ウェンディたちは厨房で一通りの説明を受ける。

その後、ハロランからアイスをご馳走になるダニー。

そこでハロランは「うちのばあさんは口を使わずに話ができた。君のできるね?」とダニーに話す。

実はダニーは超能力(この作中では『シャイニング』と呼ばれる)を持っていて、ハロランはそれを見抜いていた。

ダニーは自分の中に『トニー』がいて、トニーから未来での出来事を聞かされることがった。(親には秘密)

ここで237号室が気になったダニーがハロランに237号室について尋ねるが、彼は「何もない、決して近寄るな」と強い忠告を受けるだけだった。

 

いざホテルでの生活が始まってみても、ジャックのペンは進まない。

そのことで徐々に神経質になり、ジャックの雰囲気が変わってくる。

そしてダニーは、ホテルの中で奇妙な経験をする。

誰もいないところからボールが転がってきたり、姉妹の惨殺された姿を見たり。

 

そして彼は、つい237号室の前を通りかかってしまい、中が気になってドアノブに手をかけると、カギが開いていた。

 

そのまま中に入っていくと・・・

 

 

 

ここらで大体半分。

この先、ジャックがどんどん壊れていき、彼から2人が逃げるという展開になる。

 

 

この映画の面白いところ

やっぱりあの顔、あれが出てくるあたりの緊張感はすごい。

テイク100以上もかけるあたりも演技も演出も狂っている。

 

あれは2人を追っているジャック(完全に壊れた状態)だが、追い詰められるウェンディの表情とか悲鳴も負けない、いやそれ以上の緊張感がでている。

ジャックの狂った原稿を見つけた時の表情とかもすごかった。

 

ここだけ書いてしまうと他は大したことがないとか思ってしまう人が居るかもしれないけど、そんなことはない。

237号室での出来事や、姉妹の惨殺されたシーンの写し方にはドキッとさせられる。

 

そしてジャックの変化、彼が壊れていく様子、家族を殺そうと考えるようになる経緯を見ていくのもとても面白い。

 

 

この映画の残念なところ

 

正直、残念という表現は間違っているかもしれないが。

この作品、原作とは内容が全くの別物になっている。

 

原作者のスティーブン・キングと監督のスタンリー・キュービックの間にとても大きい確執が生まれたという話がある。

原作者が抗議するほど内容が違うようだ。

実際、原作では死人は出ていないのだが、本作では死んでしまう人間がいる。

そして奥さんのウェンディの性格も違う。

タイトルにもなっている超能力『シャイニング』は、原作で重要な要素であるが本作ではオマケ程度のものになってしまっている。

 

上げればもっと出てくるのでそろそろやめておくけど、ここまで違うとホントに別作品といってもいいかもしれない。

そしてそのせいで、原作でははっきり説明された部分がぼやけた状態で終わってしまう。(ジャックの壊れた直接的な部分とか)

 

自分はこの『シャイニング』という物語は、映画は映画、小説は小説という考え方でいる。

 

だって原作と全然違っても、原作者に批判されてもこの映画はたくさんの人が面白いと言っているわけだし、自分もそう思っている。 

この映画は面白い。だからコレはコレでいい。

自分は見たことないという人には必ずオススメする。

見てくれた人はいないけどね。

 

 

この映画自体は幼稚園児の頃に少しだけ見たことがあり、ラストの追いかけっこ部分はとても印象に残っている。

そこ以外は斧を振り回すぐらいしか覚えていなかったけど。

 

幼稚園児がこの映画をよく見たな、と思われるかもしれない。

ウチの親父は小さい子供が横にいようがお構いなしにホラー映画を見ていた。

なので自分は小さい頃に『バタリアン』とか『死霊のしたたり』とかを見た記憶がある。

そのことを人に話すと大体驚くか引かれる。

でも我が家では当たり前のことで、弟は小学生の頃に好き好んでよく見ていたのは『13日の金曜日』だった。

 

この映画を見るきっかけというのはまさにこの断片的な記憶。

この映画見たことあったけど、どんなだっけ?がきっかけだった。

小さい頃に見ていなければ興味をもたなかったかもしれない。

そういう意味では親父に感謝である。

 

 

 

では、本日はこの辺で。しーゆー!