ショコラ 人々の心を動かす魔法のチョコレート、食べてみたい
なんでバレンタイン前に紹介しなかったのだろうと今更ながら思っている。
まぁ思いつかなかったのは仕方ないとして、今から紹介。
DVD・BRのパッケージだとラブストーリーって感じに見えるけど、これはヒューマンドラマだと思っている。
あらすじ見てもらえれば、たぶんわかる。
そして見た人は大体言うと思うこと、チョコレート食べたい!ってなる。
作中で出てくるチョコレートはどれも美味しそう。
この映画にはジョニー・デップが出演しているが、最近の彼があまり見せない演技をしているため、彼が好きな人は見ることをオススメする。
理由は後ほど。
自分はなんでこの映画を見たのかしっかり覚えていないけど、見たくなってDVDを借りに行ったのは覚えている。
それもアカデミーにノミネートされたからとかそんな理由ではない。
初めて見たのは5~6年前の話だから。
この映画は2000年公開、翌年のアカデミー賞にはいくつかの部門にノミネートされた作品。
だからアカデミー賞で興味持ったわけではないんだよね、きっと。
どうでもいい話はここまでにして、あらすじでも。
あらすじ
冬の寒い日、フランスの小さい村にある家族が引っ越してきた。
母ヴィアンヌと娘アヌーク。
2人は家を借り、そこでチョコレート屋を開業する。
この小さな村ではレノ伯爵が村長を務め、信仰に対してとても厳しい人で、それを村人にも求めているために彼女たちは好奇の目で見られてしまう。
店の外から覗いてはくるものの、目が合えばその場を立ち去り、挨拶もうまくいかない。
そんな中でも、お店に興味を持って中に入ってくる人間もいた。
そんなお客さんにヴィアンヌはオススメのチョコレートを差し出す。
そしてその差し出されたチョコレートは、お客さんの希望にピッタリのチョコレートで、お店の評判は徐々に上がっていき、店と家族は村に受け入れられていく。
それを面白くないと考えるレノ伯爵は彼女らとの接触を避けるように村人に説く。
それでも店に対する村人の気持ちはあまり変わらない。
そんな中、村の川辺にジプシーの一団が流れ着く。
そのリーダーのルーと仲良くなったヴィアンヌは店にルーを招待したりと交流を深める。
このことを知ったレノ伯爵の怒りはさらに増す。
伯爵はヴィアンヌに対する態度はさらに厳しくなってしまう。
ある日、仲良くなった村人(おばあさん)の誕生日パーティーを計画したヴィアンヌ。
主役のおばあさんは疎遠となっていた娘とのわだかまりを解くきっかけを作ることもでき、このパーティーは大成功だった。
でもその裏で、ヴィアンヌたちがこの村を離れることを決意するきっかけとなる事件が発生する。
この辺で3分の2くらい。
ここまで見てもらえれば、恋愛要素は少なめなのはわかってもらえたと思う。
全くないわけではないよ、ヴィアンヌとルーが仲良くなるっているのは恋に落ちるっていう意味で、だから。
この映画の面白いところ
やっぱりヴィアンヌとアヌークがこの村の閉鎖的な部分を徐々に変えていく、その変化が見ている側にいろんな楽しさを与えてくれる。
どんな風に心を開いていくかというと、村人たちがそれぞれ持っている悩みを彼女たちが解決していくから。
悩みの例を上げると・・・
・夫婦仲が冷めたことに怒っている奥さん
・未亡人を好きになってしまったおじいさん
・娘と疎遠になったおばあさん(あらすじで紹介した人)
などなど
いろんな悩みがあり、それらを的確にアドバイスしたり、うまくサポートしたり。
時には自分が作ったお菓子だけで解決してしまう。
このお菓子エピソードが一番好きだったので紹介すると、これは夫婦仲の冷めた奥さんの話。
旦那が家でグータラしているとか現実でもよく聞くような内容で愚痴を漏らす奥さん。
夜の方もご無沙汰なこともチラッと話してしまうと、ヴィアンナは奥さんにサービスでお菓子をプレゼント。
旦那に1粒食べさせるだけで効果抜群!なんて言われたものの、バカバカしいとゴミ箱へ捨ててトイレ掃除。
でもそれを旦那が見つけて1粒パクリ。
なかなか美味いと奥さんのところに行くと大きなお尻が目の前で揺れている。
それを見てムラムラして後ろから・・・
翌日奥さんはお店に来て一言。
「昨日のアレ、全部頂戴!」
1粒で効果は抜群の物を大量に買い占めていくのを見て「旦那死ぬんじゃないか?」といらぬ心配をしてしまった。
それに買い占めていた奥さんの顔が生き生きしていて笑えた。
先ほど書いたジョニー・デップの件。
彼はルー役で登場。
登場がちょっと遅く、出番が若干少ないのがもしかしたらファンには不満かもしれないけど、今作の彼の演技はとても落ち着いた大人の男性で、部外者に冷たい村人の態度にも優しく、それでいて堂々としているところがカッコイイ。
さらに劇中でギターを弾くシーンもある。
元々はバンドマンだった彼、この手のシーンはお手の物なのかな。
このシーンもカッコイイ。
自分はジョニー・デップというと『パイレーツ・オブ・カリビアン』のシャック・スパロウとか個性的?強烈?な役を演じることが多いと思っている。
でもこの作品の彼は本当にカッコイイ男を演じている。
まだまだ自分が知らないだけでこういった演技をしていることがあるかもしれないが、こんなジョニー・デップを見るのは新鮮だった。
あと個人的には『トランセンデス』のウィル・キャスター役も好き。
あの映画もおもしろかった。
女性は特に惹かれるかもしれないのがこの映画の雰囲気。
小さな村の風景もそうだし、ヴィアンヌがチョコレートを作っているシーンを見てうちの嫁さんは「いいなぁ」と何度も言っていた。
もしかしたらチョコレートだけ見ていた可能性が?
でも、のどかな村の雰囲気とか見てみて和むものがあった。
では、本日はこの辺で。しーゆー!