RPG 騙し合い?一方的に騙されているだけでは?主人公も視聴者も

この映画、「ロールプレイングゲーム」ではなく「リアルプレイングゲーム」でRPGである。

なんとなくだけど気になったのでレンタルしてみたけど、パッケージ裏のあらすじと実際のあらすじのニュアンスが違っているため、レンタル店でパッケージ裏を見て興味を持った人は「なんか思ってた雰囲気と違う」という印象を持つことは間違いない。実際そう思った。

 

ではいつものようにあらすじ。

と思ったけど、今回はどっかのデータベースやパッケージに記載されているあらすじを紹介。

 

 

 

よく見かけるこの映画のあらすじ

そう遠くない未来の出来事。重病により末期が近くなった高齢の大富豪スティーブ・バティエはRPG社が提供する自らの脳に蓄積された情報を好みの若者の脳に移植するという若返りのサービスを受けにやってきた。

しかし若返るにはある条件が。

それはスティーブと同じように若い肉体に自らの情報を移植した世界中の富と権力を持った人間たちと殺し合いをすることだった。

殺し合わなければ1時間ごとに誰かが抹殺されていき、生き残れるのは1人だけ。

久々に若い肉体を得た富豪、権力者たちは蘇るSEXの快楽と殺人の恐怖の中、前人未到のサバイバルゲームへと踏み出していく!

 

 

大体がこんな感じの内容をまとめてあると思う。

ここで、実際に見た内容と照らし合わせてみる。そうすると最初に言った「なんか違う」の意味がわかってもらえるはず。

 

 

まず最初に違和感を感じたのは若返りのサービス。

これ、この世界ではもう一般的というか、金さえあれば問題ないって感じがするけどそんなことはない。

実はこのサービスは非合法で、この技術を維持・管理するには大金が必要なものの、表立ってスポンサーを集められないから限られた大富豪だけに声をかけているというもの。

 

さらにこの『ある条件』だが、これを元々了承の上で来たわけではなく、会社について

サービスを受けるという契約をしたあとに条件を提示され、あまり乗り気じゃないけどとりあえずやる、そんな流れです。

 

それと条件の中の1時間で1人抹殺とか、ただ殺すだけではダメといった詳細を説明するのはゲームを開始したあと。

当然、このゲーム内で死んだ物は現実でも死んでしまうため、逃げることもできない。

 

そもそもこのゲームに自ら望んで参加して、絶対に勝ち残ってやるっていうやつがいなくてびっくりした。

ゲームに参加した際に(若い肉体に移った際に)記憶が曖昧になるということで、みんながこのゲームのこと、何より自分が元々は誰なのかすらわからない。

このゲーム始まっても、最初は「殺し合い?馬鹿馬鹿しい」みたいな雰囲気でカップルができたり、どこかに引きこもったり。

『前人未到のサバイバルゲーム』はどこにいったのか?

 

 

開始20分くらいで想像していた内容をほとんど否定してくれる。

で、ここまでゲームの詳細を説明していなかったので一応説明。

 

1、このサービスを受けたかったら、大金を払ったあとにゲーム(殺し合い)をしないといけない。

2、そしてこのゲームで生き残った1人だけサービスを受けられる。

3、1時間ごとに1人殺さなければいけない。だれも殺されなければ、ランダムで1人死ぬ。

4、ただし、殺した人間の正体を暴くこと。参加者の元の姿(老いた本人)のホログラムがある部屋に行き、誰かを殺したらその正体だと思われるホログラムに触り、当たっていたらクリア。外れた場合は間違えた方も死ぬ。

5、周辺には壁があり、逃げられない。

6、性別・国籍も自由に選べるため、今の見た目はあまりヒントにならない。先ほどのホログラムに個人の経歴等が表示されるため、それがヒントになるかもしれない。

 

 

だいたいこんな感じ。

この内容を聞くとさらに「は?」ってなる。

カイジの限定ジャンケンよろしく質問は受け付けられない。

 

 

なんとなくわかる、騙し合いをして、出し抜かれたヤツから死んでいく。

そんな感じのストーリーを作りたかったのかなって。

今流行りの人狼ってヤツを表現したかったのか?

でもこの映画にそんな部分はない。

 

いつの間にかペアで行動しだしたり、急に性格変わったみたいに襲ってきたり、強い奴になびいて美味しいところ持っていこうとしたり。

特にゲームの内容に関して言えば騙し合いも殺し合いもなく、いつの間にか参加者が減っていく感じ。

 

 

でも、この映画ではゲームの始まる前やゲームの外、そして終わったあとにエンディングに至るまでずっと騙し続けている。

その部分に関しては嫌いではない。

だから自分はこのエンディングに納得した、全て筋が通るから。

なんかおかしいって思ったことが、一応このエンディングで丸く収まってしまう。

おお~っていうどんでん返しとか、そんなのないよ。

だから見ていくうちにもしかしてこんな感じのオチかなって思ったらだいたい当たってると思われる。

その程度の内容である。

 

このエンディングをみた見た人間の何%が納得するかわからないから、面白かったとは言わない。

まぁ気になるなら見てみればっていう評価かな。

 

 

今回は面白かったところを紹介するのが難しかったので、こんな感じでまとめてみた。

書いてて面白かったので、またこんな感じの紹介もしてみようかな。

 

 

 

では、本日はこの辺で。しーゆー!