エイリアン2 やられてばかりじゃないぞ

先日、嫁さんが見たことがないということで久しぶりに前作の「エイリアン」を見た。

嫁さんはエイリアンの見た目に精神的ダメージを受けながらも、映画自体にはかなり満足した様子だったので、この「エイリアン2」も見ることにした。

多少嫌そうな顔されたけど。

 

でも、このエイリアン2は個人的に数少ない『前作を超えた続編映画』であると考えている。

だから前作が面白ければこのエイリアン2も楽しめるハズ。

できるのであれば前作を見てからこちらを見ることをオススメする。

 

 

 

あらすじ

前作の戦いから唯一の生き残りのリプリーの乗った脱出カプセルが発見、回収される。

でも発見されたのは57年後。

脱出してからカプセルは地球を素通りしてどこかへ行ってしまったのだが、運良く発見されたのだ、57年後に。

 

その間、帰りを待っていた娘は既に亡くなっていた。

その悲しみに暮れる中、今度は会社から呼び出される。

 

エイリアンを倒すために、宇宙船を爆破したリプリー

でもその宇宙船は会社の所有物、勝手に破壊するとは何事だ!

ということで、吊るし上げられる。

当然、エイリアンの存在を信じてもらえず、リプリーの行為は航海士としてありえないとして、資格を剥奪される。

 

その頃、エイリアンがいた(発見した)惑星では植民地化が進められていて、約50程の家族が住んでいた。

そこで、前作で謎の信号を発信していた宇宙船を見つけた住民が、船内を捜索、エイリアンの卵と遭遇し、襲われる。

 

その後、惑星との連絡が途絶えてしまい、調査のために海兵隊の派遣が決定、リプリーも顧問として同行する。

ちなみに調査に向かうのは、リプリー、会社の人間バーク、海兵隊10名程、アンドロイドのビショップ。

 

惑星に到着したリプリー達は居住区の捜索を開始する。

中は人の気配はない、あるのは戦闘の後や、エイリアンの血によって溶けたであろう腐食の後だけ。

だが、7歳の少女ニュートを発見し、さらに大気処理装置の地下に多くの人間がいることを突き止め、救出に向かう。

 

この時、リプリー、バーク、海兵隊隊長、ビショップ、ニュートは装甲車で待機。

海兵隊だけが地下に向かう。

 

そこはエイリアンの巣と化していて、大勢の人間が捕らえられていた。

その中に生きている人間を発見し、助けようとするも胸からエイリアンが出てくる。

火炎放射器を使って焼くも次々にエイリアンが現れる。

 

化物と遭遇し、現場指揮していた人間が死んだことでさらに混乱する海兵隊達。

次々と死んでいく海兵隊たちを助けるためにリプリーは装甲車を走らせる。

 

生き残った海兵隊を連れてその場を脱出したリプリー達は、核攻撃で惑星ごとエイリアンを倒すことにする。

急いで脱出しようと着陸船を呼び寄せるも、既に中にはエイリアンが入り込んでおり、操縦士が殺され、着陸船は墜落、母船に戻ることすらできなくなってしまう。

 

一旦は居住区に戻り、脱出する方法を考える。

 

 

 

大体半分。

今作は邦題では「エイリアン2」だけど原題は「ALIENS」と複数形になっている。

エイリアンの巣に入っていくわけだから、ウジャウジャいるエイリアンが襲いかかってくる。

正直、これが今作の見所であり、前作を超える要因になっている。

 

前作は得体の知れない化物がどこかに潜んでいて、それが宇宙船の中という逃げ場のない空間だった。

 

今作は恐ろしさを十分なほど味わった怪物と再度、しかも大量に遭遇する。

でも戦う兵隊がいて、武器もある。

そして宇宙船に戻れれば脱出もできる。

 

エイリアン2では『今度は戦争だ』というキャッチコピーが付けられている。

そう、エイリアンを大量に出現させるんだったら、人間VSエイリアンというものにしてしまおうということなのだ。

 

とは言っても数や武装は人間側が圧倒的に不利。

人間は惑星到着時でも10人程。

エイリアンは、移民の数だけ増えるということになる。(確か150人程度いたはず)

そして弾薬も足りていない。

さらに宇宙船に戻るのも危険を冒して、時間をかけて作業する必要がある。

 

前作は怖さを演出する要素が強かったが、今回はエイリアンを撃退するアクションの要素が強くなっている。

でもやっぱり大量のエイリアンに囲まれたり、追いかけられたりするシーンがある。

その辺はホラー要素が強いらしい。(怖がりな嫁さんの感想)

 

なぜここまでアクション要素が入ったかというと、今作は監督が変わっているからである。

ちなみに、1作目はリドリースコット監督で2作目はジェームズキャメロン監督。

極わずかであるが、前作を超えた続編映画の中で『監督が変わっても前作を超えた映画』というのは、このエイリアン2しかない。

 

エイリアンの続編として見るもよし、『ALIENS』という映画として見るもよし。

他の映画の時も書いたが、面白い映画はどれだけ時間が経っても面白い。

久しぶりにこの映画を見るきっかけをくれた嫁に感謝。

 

最後に、少女ニュートがめっちゃ可愛い。

ヘルメットかぶって敬礼したりするのとか、海兵隊員に対する返しが面白かったり。

あの子の存在が場を和ませている。

あんな環境にいながらとても強い子だった。

 

 

 

では、本日はこの辺で。しーゆー!