シェフ 三ツ星フードトラック始めました お腹が減るのを覚悟してみるべし!
この映画を知ったのはTSUTAYAの新作コーナー。
コイツ、大体TSUTAYAで見つけた映画しか見てない。なんて思われるかもしれないが、間違っていない。
映画を見るのは好きだが、映画好きとして新作映画の情報収集をしてチェックしまくっているわけではなく、気になった映画を見たいときに見る。
でもこんな感じで過ごしていても面白い映画は見られる。
この映画もその1つ。
気になった理由はパッケージの皆の笑顔。
なんか楽しそうじゃん、それだけだけど十分楽しめた。
あらすじ
有名レストランで料理長を務めるカールは、ある日有名な評論家が訪れることになり、彼をうならせる新作メニューを作ろうとする。
が、オーナーがそれを拒否。
仕方なくいつものメニューを提供するが、評価は散々。
一生懸命作った料理をコケにされてプライドを傷つけられた彼は、息子に聞いた方法でツイッターを使い、評論家を挑発、今度こそ新作メニューを出すからもう一度来い!と挑戦状を叩きつけ、見事に炎上させる。
そして再戦の日、新作メニューの準備をしていると、またしてもオーナーの反対にあい、オーナーと喧嘩してクビになる。
結果、評論家は新作メニューが出ない、シェフはいないということで「カールは逃げた」と言われてしまう。
この言葉に激怒したカールは店に乗り込み、今度は評論家と喧嘩。(一方的に怒鳴りつける、が正しいかな)
この喧嘩がネットに流されて、彼は次の仕事がなくなってしまう。
そこで彼に助け舟をだしたのは、元妻のイネスだった。
元妻の提案でカール、イネス、息子の3人でマイアミに向かい、ここでサンドイッチを食べる。
この美味しさに感動し、これをフードトラックで売ろうと考える。
大体半分くらい。
あらすじでは特に書いてないが、カールの息子が何度も登場する。
この息子が実にいい仕事をする。
カールは自分の料理人としての腕に自信を持ち、仕事優先で生きている。
そんな彼と少しでも長い時間、少しでも多くの思い出を作りたいと考える息子は、前半は一生懸命カールにアピールするも突き放される。
そんな彼がカールとマイアミに旅行し、ボロトラックを綺麗に磨き上げて、夏休みの期間限定でトラックの手伝いをして各地を回る。
マイアミにいた時には、カールとイネスと一緒にダンスをするシーンもあった。
その時の嬉しそうな顔がとても印象的だった。
それ以外にも、マイアミに来てからの彼の顔はとても表情豊かで、幸せそうだった。
そしてそれはカールも同じ。
トラックで移動している間に彼は息子との繋がりを初めて認識し、その終わりを惜しんだ。
この親子の絆がこの旅の全て。
最後に息子の作った旅の記録となる動画が本当に感動的。
彼の望んだ「見たかったもの」、「やりたかったこと」、「欲しかった時間」が詰まった、本当の宝物がカールの心をうつ。
それともう1つ。
息子のファインプレーがある。
それは、カールから全てを奪った(自業自得)ツイッターでトラックの宣伝、旅の報告をしていたことだ。
彼のSNSを使った宣伝がさらに客を呼び、お客さんも情報を発信する。
うまく使えばとても便利なものだと感心してしまった。
これも大炎上があったからこそ、かもしれないが。
なんでもそうだが、ものは使いようである、そう教えられた気がした。
この映画を見終わって、ちょっと周りの評価を調べてみたが、大体の人が言うのはコレ。
『キャストの豪華さ』
確かにそう思う。
主演は「アイアンマン」の監督ジョン・ファブロー。
レストランオーナーはダスティン・ホフマン。
元妻イネスの元夫がロバート・ダウニー・Jr。(フードトラックを入手する時にちょっと登場)
他にもいるけど割愛。
確かに、ロバート・ダウニー・Jrの演技は面白い。
彼はアイアンマンのトニーのような変わり者を演じていて、やりとりが面白かった。
でも自分は見てほしいところは役者とかじゃない。
さっきも書いた親子の絆と、とても美味しそうな料理。
これがこの映画だ。
家で教えてもらえないことを経験し、忘れていた息子との接し方を思い出した男の旅と、その2人が作る料理。
ここに映画の魅力が詰まっている。
最後はハッピーエンド。
うまくいきすぎってくらいの、全てが解決したハッピーエンド。
こんなストーリーがあってもいい。
では、本日はこの辺で。しーゆー!