セコンド 本来、2度目だって無い、ましてや・・・
TSUTAYAでオススメされていたこの映画。
1966年の映画なので初対面。
どんな感じかというと、「生まれ変わらないか?」という誘いにホイホイついて行ったしまった男のお話。
白黒だからと見るのを躊躇う人もいるかもしれないけど、もし機会があったら見てみると良いです。
さて、主人公はどう生きるのか?
あらすじ
アーサーが駅に向かって歩いていく。
電車に乗ったとき、つけてきた男が声をかけてきて、住所がかいてあるメモを渡す。
その夜、電話がかかってくる。
もう何度もかかってくるその電話は、昔テニス大会で優勝した時の相棒であり、死んだはずのチャーリーからだった。
でも電話の主は、2人しか知らないことを知っていて、アーサーは彼を信じ始める。
チャーリーの誘いに乗り、彼はメモに記された住所へ。
そこから別の場所を教えられ、移動した先で目隠しをして車で移動。
ある建物に入り部屋に通されると、睡眠薬で眠らされる。
目が覚めて帰ろうとするも出口がない。
出口を探して別の部屋に入ると、男たちが机に向かい、新聞やテレビ、ラジオ等で何かを待っているようだ。
そこで彼は出口を探していると伝えると、最初の部屋へ行けと言われる。
するとそこには男がいて、彼は自己紹介の後、アーサーにこう尋ねる。
「あなたの死に方はどうしますか?」と。
まぁ、この辺までで。
あの質問はつまり人生をやり直すので、死を偽装しようということ。
アーサーは死に、これからは別の人間として生活できる。
やってみたいことを聞いて、それにあった環境、経歴に身分証まで用意してしてくれる。
最近はDNA鑑定とか、骨格とかでも人を判別できるみたいなので、やはり別人にはなれないのでしょう。
でも、ある意味夢のあるお話なのではないでしょうか。
これだけ聞くとなかなか魅力的ですが、当然いろいろ負担もあります。
金額は300万ドル、整形手術をし、指紋を変えて(どうやったら変わるんだろう?)歯型も変えるために全部歯を抜き変える。
更には声を変えるために声帯まで弄る始末。
これらをすべて一変に行うため、術後は1週間程痛みに耐えて、その後筋トレ等で体力を付け、ようやく完成。
個人的にはここまでやって別人になりたいとは思いませんけどね。
モノクロ映画であることで会話中に不気味さが出ていたりして、アーサーの不安感とかが割増で表現されていたと思う。
もちろん、役者さんの演技が素晴らしいというものありますが。
結果的に彼はこの手術を受けたことを後悔するのですが、そのシーンのアーサーがとても印象的でした。
別人になることで自分と向き合って、忘れていたこと、大切のものを再確認する。
これは自分にも当てはまることだと思う。
きっと誰しもが日々の暮らしの中で見落としている小さな幸せがあるハズ。
では、本日はこの辺で。
しーゆー!