超高速!参勤交代 大切なのはお金じゃないね

参勤交代をコメディとしてどう表現するのかが気になってました。

タイトルしか知らない状態で見たので、多少イメージと違いましたが、面白い作品でした。

 

時代劇とか苦手って人でも見ていられる映画だと思うので、興味があったら見てみるといいでしょう。

 

 

 

あらすじ

 

1735年、湯長谷藩大名の内藤政醇は参勤交代を終えて帰ってきた。

家老には「参勤交代のせいで資金がない、どうしたものか」と言われながら食事をしていると、江戸より「5日以内に参勤交代せよ」とのお達しが。

 

通常、8~10日程かかる日程を5日でするのは不可能、それ以前にお金がない。

だからといって行かなければ湯長谷藩がなくなってしまう。

 

家来たちとも話し合い、内藤は江戸に向かうことにする。

湯長谷藩で一番賢い家老に知恵を絞らせます。

 

急いで彼らは参勤交代の準備をするが、家老に怒られる。

 

その理由は・・・

※怒られた理由は下にまとめちゃいました。

 

 

ちょっと短いですが、ここからこの映画の見所が出てくるのでここまでで。

 

今回の参勤交代、超高速となってますが、所詮は江戸時代。

そしてお金が無いため、かなりケチります。

その結果、急ぐのに馬は使わず走ります。

しかも山を突っ切るルートを選択します。

そのため、重い刀はやめて軽い竹光で誤魔化します。

人数も少数精鋭?なのか7人です。

そんな人数じゃ大名行列にならないじゃん、と思うかもしれませんが、そこは家老の知恵と、大名の人徳がカバーします。

 

さっきの家老に怒られたのは皆が普通に参勤交代の準備をしていたからです。

何かに襲われたらどうするんだ!って怒ってましたね。

刀は武士の魂ですし。(違ったっけ?)

 

個人的には『超高速』よりも『超節約』のほうが合っている、なんて思いました。

まぁ、インパクトに欠けるので超節約はないなぁ、と自分で思いましたが。

 

この映画の見所は超高速で参勤交代をするための方法と、合間に入るコメディだと思っていたのですが、ちょっと違いました。

もちろん、これらも見所です。

でももう1つ、殺陣が見所です。

 

最初の方で稽古風景があるのですが、なかなかしっかりやってて意外に思ったのですが、道中で襲われたりして、何度か殺陣があります。

最後は大乱闘になります。

 

竹光なのを忘れて家来が各々決めゼリフを言って竹光を抜く間抜けなシーンは好きでした。

 

でもこの映画で唯一物不満というか、残念だったのが最後の殺陣です。

これは自分が先入観を持って見たことがいけないのですが、まずこの映画が殺陣に力を入れてくると思っていなかったため、最後の盛り上がりが殺陣だったのがイメージに合わず、すこしがっかりでした。

 

殺陣がカッコ悪いとかではないですよ。

でも、最後までドタバタしながら動いているのを見て笑っていられるものだと思っていたのが、最後はシリアスな展開になって驚いたのです。

ホント、先入観が映画をダメにすることばかりです。

 

最後に、内藤政醇という人物がとても魅力的です。

冒頭の参勤交代から帰った時、農民からと獲ったばかりの大根にかぶりつき、笑って話すシーンがあり、その畑でできた大根で作ったたくあんを食べる。

資金が無いと言われれば、自分たちが我慢すればいい、増税なんか考えるなと答えます。

 

ついでに言うと、このあと直ぐに2度目の参勤交代を命じた老中の松平信祝が出てくるのですが、彼は「鯛はうまいところが少ない」といって目玉をつまんで残りは食べません。

このへんは何か比較してるんでしょうかね、いかにもこの2人を並べているように見えたので。

 

 

 

では、本日はこの辺で。しーゆー!