オープン・グレイヴ 感染 何が起こったかよりも何が起きているかを思い出せ!
映画のタイトル(副題)がネタバレになっており、意識してしまうと先が読めます。
それが今作で一番のマイナス評価です。
でも面白いですよ、見て損はないと思います。
ちょっと嫌う人はいるかもしれませんけど。
ホラーというよりパニックものでしょうか。
一応、やばそうな人間(正常じゃない)が出てきたりしますが、化物とかは出てきませんので、あしからず。
化物に追い回されて次々と仲間が死んでいく、こんな感じの映画がみたい人は別の映画を見ることをおすすめします。
個人的に見たいと思った1番の理由は、ストーリーも気になりましたが、主人公。
「第9地区」で主演のシャールト・コプリーが今作でも主演となっており、これが1番心惹かれた理由。
第9地区面白かった、大好きです。ストーリーも、彼の演技も。
なので結構期待しちゃいました。
別の映画の話はともかく、感想でも。
あらすじ
暗い中、目を覚ます主人公。
ポケットにあるライターに火をつけるとそこにはたくさんの死体。
どうやら周りは壁に囲まれ出られない。(正確には穴の中)
すぐ横に落ちていた拳銃を拾い、助けを求め声を上げると1本のロープが。
必死によじ登るが誰もいない。
近くを彷徨うと建物を発見、中には男3人と女2人が。
当然怪しまれる、誰だと聞かれるが答えられない。
主人公は記憶がなく、自分が誰かすら思い出せない。
すると、ここにいる男3人と女1人も同じだという。
もう1人の女はアジア人で英語は分からないため、コミュニケーションが取れないが何かを書いたりして必死に伝えようとしている。
一先、建物を調べることに。
すると、たくさんの銃と開かずの扉、さらに18日(現在16日夜)に丸印の付いたカレンダーが見つかる。
そうこうしていると、いつの間にかアジア人女性がいない。
外を見ると森の中に走っていく姿が。
仕方なく3人が彼女の後を追う。
すると、森の中には、木に死体が巻きつけられている。
だれがなぜこんなことを?
状況がわからないまま彼女を追うと小屋を発見する。
中を覗くとそこには・・・
まぁここら辺までで。
ここで女性は見つかります。
そして、もう1人いるのですが、ここにいる人は普通ではない人です。
続きが気になったら、自分で見るかネタバレを探してみてくださいw
始まってから何の説明もないまま、様々なものが発見されていくため、ちょっと面白くないと感じてしまう人もいるかもしれません。
この異様な状況から徐々に脱出していく様子を楽しめるため、自分はこんな感じでも全然OKです。
この、自分の名前さえ思い出せない状況で似たような人間が自分以外にも5人もいる。
見つけた集合写真の中にいないために怪しまれる主人公、周辺の捜索に参加させてもらえずに役立たずだと落ち込む男など、自分というものを肯定できないことがどれだけ怖いか、戸惑いや焦りがうまく表現されている。
この6人のうち5人は、皆が断片的に記憶を取り戻していきます。(途中リタイアする人がいて、その人は何も思い出しませんが)
そしてもう1人、話せないアジア人女性だけは記憶を失っていません。
なので彼女は皆に優しいのです。そう、みんなに。
でも彼女は記憶があるからといってストーリーの重要人物ではありません、この世界の重要人物ではありますが。
その中でも主人公の記憶を垣間見ることが多いのですが、不安感を煽るものばかりです。
結果的には正しいというか、間違っていないのですが、思い出す内容が真実につながりにくいものばかりです。
本人はそれでさらに不安を感じていくわけです。
乱暴な言動が出るのはそのせいでしょう。
あとは、様々な疑問を上手に隠しながらストーリーが進んでいきます。
建物の周辺には木に縛られたり吊るされた死体があり、おかしい人がいて、皆記憶がない。
他にもありますが、これらの疑問は終盤でだんだんと答えが出てきます。
この答え合わせのテンポも個人的には好きでした。
が、冒頭で言った「嫌う人」はこのテンポが遅いと感じると思います。
前半は周辺の探索がメインになってしまうし、ホントに最後の方まで真実は見えてきません。
だから真実まで行き着く前に飽きてしまう人もいるかも。
なので先程も言ったとおり、短気な人は別の映画をおすすめします。
この最後まで謎を引っ張っていく感じが自分は大好きなんだけどなぁ。
あと、ラストは救いがあるような、無いような感じです。
普通に考えればそうなる終わり方。
でも、最後のシーンはアジア人女性の重要性を表しています。
絶望的な状況も。
では、本日はこのへんで。しーゆー!