12人の怒れる男 これまたかなり古い映画だけどすごく面白い。

白黒映画です。

自分は映画の知識を持とうとしないので、少し調べてきたのですが、どうやら1957年に公開された作品です。古い!

※ ちなみに、リメイク作品でカラー映画がありますし、三谷幸喜監督の「12人の優しい日本人」の元となった映画です。興味でましたか?

 

見たきっかけは高校生時代、担任の先生が勧めてくれたこと。

今でも感謝しています。

授業内容、人柄含めてとても尊敬できる先生でした。

 

古いと面白くないとか、抵抗を持つ人は多いようです。

実際、自分の周りでこの映画を勧めて見てくれたのは嫁さんだけです。

 

でもこの映画、とても面白いです。

とても見入ってしまいます。

 

 

 

あらすじ

 

18歳だったかな、未成年の少年が父親を殺したという事件の裁判。

陪審員として選ばれた12人の男たちは、個室に集められ、評決をする。

 

裁判ではどうやら少年に不利な証拠ばかりで、どうみても有罪、早く終わらせて帰ろう、という少し不謹慎なムード。

 

結果、有罪11と無罪1になる。

 

陪審員制度は基本全会一致でなければならず、イライラしだす人間もちらほらいる中、この無罪を主張する男は周りに証拠に対する疑問を投げかけます。

 

その投げかけからだんだんと議論が進んでいく。

 

 

こんな感じです。

一言でまとめると「1つの部屋で男12人が議論(言い争い)をする映画」です。

たったこれだけですが、その内容を最後まで飽きずに見てします。

 

たった一人、無罪を主張した男は、証拠がそろっているとか早く帰りたいがために有罪を選んだ11人を相手に冷静に証拠の分析、説明をします。

特に確信があるわけではないが、自分の考える「無罪ではないか」という主張を周りに問うのです。

 

当然、反対に合うわけですが、その反対意見は見事に論破される、失言を発して証拠の矛盾に納得せざるを得ない状況になったりします。

 

野球がある、エアコンが壊れて暑い等、こんな理由で早く帰りたいと言っている人たちにですから、特に考えてなかったとは思いますが。

 

そんなやり取りをしているうちに、見ている側も「本当に有罪か?」と思えてくるでしょう。

確かに、最初の段階では事件に対する説明はほとんど無いため、こちら側は考える余地はありませんけどね。

 

 

この映画を見て思うのは、自分の考えを持つ大切さを強く感じました。

 

メディアから流れる情報を聞いてそれを信じる人、自分の周りにも多くいます。

ひどいとネットの掲示板で書いてあることが真実であると思い込む人もいます。

 

ネットなんて匿名をいいことに嘘を書きたい放題です。

TVから流れるニュースとかでも、意図的でしろそうでないにしろ間違った情報が流れるものです。

 

反対した男は、誰かが用意した情報に流されることなく、情報と状況を分析し、考えることで反論に対抗し、自分の主張を堂々と話すことができた。

 

これは仕事場でも同じ事が言えるのではないか。

自分も仕事、生活の中でこの教訓を生かせればと思う。

 

 

 まぁ、最後も同じ事を言うけど、白黒だからと毛嫌いせずに見て欲しい。

とても面白い映画です。

 

 

ではまた、しーゆー!